小林 茂俊 第3期卒 元放送関係社長
ニューヨークで空手と再び出会う
中央大学空手道部和空会道場で「突きも蹴りも型ものびのびと大きく、小さく器用にまとめるな!」と森師範の大きな声が今日も聞こえていた。その時は25年後に再び森先生の声を異国の地で聞くことになるとは想像もしてはいなかった。
1996年の秋、ニューヨーク、ワシントン、ロス、アトランタの報道支局を法人化し、テレビ朝日アメリカを設立するため単身渡米して赴任地のNYに入った。
大きな夢を抱いてきたがスタートから会社登記、会社の規定・会計・税務体系等の作成と英語漬けの業務、慣れない異国での生活で精神的、肉体的にも追い詰められていた。そんな時、森師範がマンハッタンにあるアッパーイースト47丁目(我が家から徒歩15分のところ)で空手道場を開いていることを思い出したのです。
稽古は礼に始まり礼で終わる稽古は日本人にも勝るとも劣らない素晴らしものでした。異国でのこれまでの生活の苦労を見せず、ひたむきに指導する恩師の眼差しにはいかなる困難にも立ち向かう日本人の強い精神がみなぎっていました。
その後、お蔭様でテレビ朝日アメリカが軌道に乗り、日本のお茶の間へニュースをお送りすることができたのも空手との出会いと感謝しております。
≪たった4年間の大学時代で人生は変わる。≫