庄司先生との思い出 第4期卒 西村隆篤
私がギリシャで指導していました時に、庄司先生とイタリアで指導をされています白井先生にアテネに来て頂いたことがあります。
その際に、車でペロポニス半島に行きまして、庄司先生と昼食のおにぎりを食べている写真が出てきました。
この写真を撮りましたのは1973年だったと思います。この日のことは、今でも鮮明に覚えています。出発する前に、私の指導を手伝ってくれていました飯田栄二君が昼食にとおにぎりとサンドイッチを作り私に渡してくれました。昼食の時に、庄司先生に「おにぎりとサンドイッチがありますが、どちらがよろしいでしょうか」と訊きましたら、先生は目を輝かせまして「おにぎり、おにぎりが良いな」と言われ、二人で木陰に座りおにぎりを頬張りました。その時の懐かしい写真です。
その話を一時帰国をしました時に吉岡先輩にしましたら、先輩は庄司先生に「先生、ギリシャでは、おにぎり、おにぎりと泣きを入れたそうですね」と冷やかしていました。
その庄司先生は2003年にお亡くなりになり、吉岡先輩も2009年か2010年にお亡くなりになっており、寂しくもあり、また懐かしく思い出しています。
なお、その時におにぎりとサンドイッチを作ってくれた飯田君も、1976年12月にギリシャから日本に一時帰国のため乗っていたエジプト航空がバンコクの飛行場の数キロ手前にある工場のライトを飛行場の滑走路のライトと間違え、工場に突っ込み、私の知っているもう一人の日本人と一緒にその事故で亡くなりました。飯田君は21-22歳だった思います。
この写真を見るたびに、三人が思い出されます。